
退職代行モームリを使って無事に退職を成功させた脱サラリーマと申します。
近年、転職が当たり前の時代になりつつありますが、退職の理由は人それぞれです。
新しい仕事に挑戦する人、キャリアアップを目指す人、ハラスメントから逃げる人、職場に居づらくなった人、働くこと自体がつらくなった人など、その理由はポジティブなものからネガティブなものまでさまざまです。
しかし、退職代行を利用する人の多くは「自力では退職が難しい環境」に置かれており、ネガティブな理由での退職が目立つのが現状です。
本記事では、実際に退職代行を利用して会社を辞めた人の具体的な退職理由を紹介します。
自分も同じような状況だと感じた方が、退職という選択肢を前向きに考えるきっかけになれば幸いです。
・退職代行を利用した人の退職理由
・退職代行という選択をした理由
・退職代行を利用しないと退職できない人の境遇
退職代行を利用してもいいのか、どんな人が退職代行を利用しているのか気になっている方におすすめの記事です。
退職代行を利用した人の退職理由9選
退職代行を利用する理由はさまざまですが、特に多い理由を9つ紹介します。
もしあなたの状況と重なるものがあれば、退職代行の利用を検討することで、スムーズに新たな一歩を踏み出せるかもしれません。
体調不良(肉体的)
最も多い退職理由の一つが、過労やブラックな労働環境による肉体的な不調です。
例えば、以下のようなケースが挙げられます。
・長時間労働による睡眠不足
・過度なストレスによる自律神経やホルモンバランスの乱れ
これらに該当する具体的な退職理由としては、以下のような事例があります。
製造スタッフとして勤務して1か月ほどですが、持病の腰痛が悪化し、勤務困難となりました。お世話になっていた上司に伝えづらかったため、退職代行の利用をしました。有給休暇もなかったため、即日退職となり、依頼した翌日には退職できました。後日、給与もしっかり振り込まれており、安心しました。

急な体調不良の場合、退職の意思を伝えづらく、休職する余裕もないまま限界を迎え、退職代行を利用するケースが多いです。
体調不良(精神的)
職場の環境や働き方が合わず、精神的に追い詰められてしまうことも退職代行を利用する大きな理由の一つです。

私自身も適応障害を発症し、精神的に限界を迎えて退職しました。
精神的な不調は、ぱっと見では分かりにくいため、会社に理解してもらえず、一人で抱え込んでしまうことが多いです。
また、上司や社風が合わない、過度な業務負担などが積み重なり、メンタルを崩してしまうケースも少なくありません。
精神的な体調不良による具体的な退職理由としては、以下のような事例があります。
複数の先輩から日常的に「〇ね」「消えろ」といった言葉をかけられ、精神的に病んでしまったとのことでした。
本社の担当の方に上記の理由を伝えると「はぁ…そうですか。…それだけですか?」と全く気にかけていない様子でした。

追い詰められる前に、自分で退職の意向を伝えられれば理想的ですが、精神的に病んでしまった場合は無理をせず、退職代行を利用することをおすすめします。
他にやりたいことを見つけた
新しいことに挑戦したくなったり、今の仕事に違和感を覚えたりすることも、退職の理由になります。
一見ポジティブな理由に思えますが、以下のような事情も含まれるため、必ずしも前向きな退職とは限りません。
・面接時の説明と実際の業務内容が違った
・本当にやりたいことに気づいたが、会社を辞めにくい

私も入社当初の希望とは違う仕事ばかりを担当させられ、不満を感じることがありました。
これらに該当する具体的な退職理由としては、以下のような事例があります。
フィットネスジムを運営する会社に1年間勤めました。人間関係や仕事内容に何か問題があったわけではありませんが、このままこの会社で勤め続けることに不安があり、転職を決意しました。人がギリギリだったこともあり、スムーズに退職できないことを懸念していたため、退職代行を利用しました。

会社側に非がなくても「このままでは後悔する」と感じたときに、退職代行を利用するケースは多いです。
身内の介護・看護
家族の急な体調不良や介護が必要になった場合、やむを得ず退職することもあります。
このケースでは、会社に不満があるわけではないものの、迷惑をかける申し訳なさから言い出しにくく、そういった事情から退職代行を利用する人が多いです。
身内の介護・看護による具体的な退職理由としては、以下のような事例があります。
採用支援会社で営業として5か月間勤めており、仕事自体は楽しくできていました。そんな中、家族に病気が見つかり、地元へ帰省しなくてはいけなくなり、退職を決意しました。職場環境もよく、大変お世話になっていた背景もあり、自分から退職が伝えられず、退職代行を利用しました。

「お世話になった会社だからこそ、最後まで誠実に対応したい」という想いを抱えながらも、やむを得ず退職代行を選ぶ人も少なくないようです。
ハラスメント(パワハラ・セクハラなど)
ハラスメントは、退職代行を利用する理由の中でも最も多いケースのひとつです。
・パワハラによる精神的・肉体的な負担
・セクハラによる心理的苦痛
・退職を申し出ても引き止めや圧力を受ける
こうした状況では、自分だけの力では退職できないことが多く、退職代行を頼る人が後を絶ちません。
ハラスメントを受けた人の具体的な退職理由は、以下のようなものがあります。
上司「お前しかこんなミスしねぇよ。」「100人中100人はちゃんと連絡できるのに、なんでてめぇは遅れてるんだよ。頭おかしいんじゃねぇの?」仕事のミスの報告が遅れた際に、依頼者の方が実際に言われた言葉です。
机を蹴る行為もあったそうで、「今後心から仕事が楽しいと思える日は来ないのだろうな」と思い退職に至ったとのことでした。

こうした環境では、上司が変わらない限り状況が改善されないため、早めに退職代行を利用して離れることが重要です。
また、別の事例として、セクハラを受けた具体的な退職理由は、以下のようなものがあります。
「〇万あげるから〇〇チしよう」とパパ活の提案をされたり、度重なるセクハラ発言を上司からされたことに耐えられなかった。

セクハラの場合、被害がエスカレートする可能性があるため、早めに行動を起こすことが大切です。
人間関係が良くない
人間関係の悪さは、退職理由の中でも特に多いものの一つです。
・直属の上司や同僚と合わない
・会社の雰囲気がギスギスしている
・無理に合わせることがストレスになる
特に、直接かかわる上司や同僚との人間関係は、仕事をするうえで非常に重要です。
人間関係が良くない人の具体的な退職理由は、以下のようなものがあります。
「私は初めてのことはワクワクしちゃうタチなんです~!」「退職代行っていくらですか!?」。担当者の方へ連絡した際に言われた言葉です。「代行でお金使わなくても、私に相談してくれればよかったのに~。相談しやすいようにしてたんですけどね~。」ともおっしゃっていました。
依頼者の方の退職理由は、「実際に聞いていた仕事内容と違った」ことに加え「担当者の陽気な性格が合わなかったから」とのことでした…

悪い人ではなくても、価値観が合わず、「仕事が嫌いではないが、人間関係がつらい」ために退職代行を利用する人も多いです。
仕事内容が合わない
新しい業界に挑戦したものの、「思っていた仕事と違った」と感じ、退職する人も多いです。
特に、この理由の場合は入社早々に辞めることが多いため、退職の意向を伝えづらく、退職代行を利用する人も多いです。
仕事内容が合わなかった人の具体的な退職理由は、以下のようなものがあります。
老舗のアクセサリーショップで店舗スタッフとして2日目の研修期間中でした。今までとは全く別の業界での仕事に挑戦したものの、覚えることがかなり多く、先のことを考えると続けていける自信がなく、退職を決意しました。あまりにも早い退職だったので、伝えづらく、退職代行を利用しました。
「合わない仕事でも3年続けろ」とよく言われますが、無理をして精神的に追い詰められる前に、次の道を探すことも大切です。
社風が合わない
会社の雰囲気は、働き続けるうえで非常に重要です。
特に、極端な社風がある会社だと、合わなかった場合に苦しい思いをするでしょう。社風が合わない人の具体的な退職理由は以下のようなものがあります。
保険営業のお仕事をされていた方からの退職理由です。
飲み会は強制参加。会場に行くと毎回自分の椅子が隠されていて、「え?お前の席ないから~…うっそ~!うぇ~い!!(笑)と体育会系のノリで絡まれていたそうです。
辛くて休むことがあっても、なんとか出社している状況だったにも関わらず「○○(依頼者)が明日出社するかどうか賭けようぜ(笑)」と楽しそうに話しているのを知り、ここで働くには限界だと感じて依頼されたとのことでした。

社風は個人の力では変えにくいため、「ここで無理をしても、長く続けるのは難しい」と感じたとき、退職代行を選ぶ人が増えています。
退職代行を使うことは決して悪いことではない
本記事では、さまざまな理由で退職代行を利用する事例を紹介しました。
共通していえるのは、無理して今の仕事を続ける必要はないということです。
退職代行を検討している時点で、すでに心や体が限界に近い人も多いでしょう。
それでも「もう少し頑張れば…」「迷惑をかけるかも…」と我慢を続け、結果的に心身を壊してしまっては本末転倒です。
退職代行を利用して会社を辞めることは、決して悪いことではありません。
もし今、辞めたいのに言い出せないと悩んでいるなら、退職代行という選択肢も前向きに考えてみてください。
あなたの人生は、あなた自身のものです。無理せず、次の一歩を踏み出しましょう。
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